米国ETFと投資信託のパフォーマンスどっちが上?円換算して比較してみました!

前からずっと気になっていた米国ETFと投資信託のパフォーマンスの違いを比較してみました。

一般的には、ETFの方が経費率は安いけど、投資信託の場合は配当分も自動的に再投資されるので、一長一短があって、それほど変わらないと言われています。


今回比較したのは、米国株全体のETFであるVTIとVTIに連動を目指した投資信託の円換算でのパフォーマンスを比較してみました。

想像していたのと違う結果に・・・


米国ETFと投資信託のパフォーマンスどっちが上?円換算して比較してみました!

新NISAで2024年からNISA制度の拡充が決まり、投資を考えている方も増えているかと思います。少し勉強していくと、疑問に思うのが、ETFと投資信託どちらが有利か?と言う問題です。

私もまだ投資を始めて日が浅いので、今回の計算方法は間違っているかもしれませんが、意外な結果になりました。。

間違いがあれば、コメントでご指摘いただければ幸いです。

ETFと投資信託の違い

上場か非上場か

ETFとは、上場投資信託のことで、S&P500などの特定の指数に連動する運用成果を目指した金融取引所に上場している投資信託のことです。

ETFは、株式と同様、相場の値動きに応じた自由度の高い売買が可能です。

一方で、一般的な投資信託は非上場で、取引価格は1日に一回算定される価格となり、注文をしてから約定するまでタイムラグが生じます。

たとえば、一般的な投資信託のうち、S&P500に連動する投資信託を例にとると、今日が水曜日とした場合、本日の15時に注文した場合は、本日の夜間にオープンする米国マーケットの終値で、基準価額が決まり、その価格で翌日に約定します。(翌日が休日の場合は、翌営業日)

そのため、ETFと一般的な投資信託の違いは、上場しているか、非上場かの違いが大きく、注文してすぐに約定するETFと、ワンクッション挟んで約定する投資信託といった違いがあります。

一般的には、S&P500に連動するETFと投資信託を比較すると、信託報酬がETFの方が安く、投資信託の方が高くなりがちです。

配当

配当の考え方も異なります。

ETFの場合は、配当を受け取ることができます。ただし、配当に対して、日本と米国の税金がかかるため、目減りします。また、再投資も基本的には自分で行う必要があります。

一方で、優良な投資信託の場合は、配当は自動的に再投資されており、複利効果が効きやすいと言われています。

投資信託で分配金再投資と言う設定がありますが、分配金が払われる場合は、再投資したとしても、税金がかかる点は注意が必要です。

各種手数料の違い

各種手数料も違いがあります。

投資信託の場合は日本円で購入が可能なため、為替コストがかかりません。

また、良心的な投資信託は、売買手数料が無料のことも多いです。

ETFは信託報酬は安いですが、日本から米国ETFを購入しようとすると、日本円からドルに両替するコストが発生し、ETFの売買手数料も発生します。

あと、ETFは最低の売り買い単位が1株となるため、数万円必要な場合が多いですが、投資信託は100円から購入可能です。

このように、手数料や購入方法などを考えると、どちらが優位とは一概にはいえません。

ETFと投資信託の手数料比較

まず、今回比較する米国株式市場全体の株価に連動するVTIと、そのVTIに連動する投資信託である、SBI-SBI・V・全米株式インデックス・ファンド(SBI VTI)と楽天VTIの手数料を比較してみました。


VTI

SBI VTI

楽天VTI

信託報酬

0.03%

0.066%

0.132%

隠れコスト含む実質コスト(信託報酬含む)

0.03%

0.113%

0.187%

売買手数料

0.495%

0%

0%

為替手数料

0.06%

0%

0%


※売買手数料は、SBI証券でVTIを売買した場合。現在はキャンペーンでVTIの買付手数料は無料で、売却時のみで、最大22ドル
※為替手数料は住信SBI銀行で両替し、SBI証券に入金した場合

この表を見ると、売買手数料が大きく見えますが、VTIのETFを購入する場合は、SBI証券など一部のネット証券では買付手数料無料の銘柄となっているため、売却時のみ手数料が必要です。また、上限が22ドルなので、大量に買い付ける場合は、コストは小さくなります。(1万ドル分購入した場合は、0.22%、2万ドルなら0.11%)

そのため、長期投資でバイアンドホールドする場合や、金額がそれなりに大きい場合は、売買手数料はそれほど気にならず、両者にそこまで大きな違いはありません。

一方、少額で頻繁に取引する場合は、ETFの場合は手数料負けする可能性があります。

パフォーマンス比較

VTIとSBI VTIおよび楽天VTIのパフォーマンスを比較してみました。

VTIはドル建のため、TradingViewの機能を使って、JPY表示して対象日付の終値をピックアップしています。






今回は基準日をSBI VTIが運用を開始した日である2021年6月29日としました。(※為替手数料や売買手数料は考慮されていません。)

日付

VTI(円換算)

SBI VTI

楽天VTI

2021.6.29

24,084

10,000

17,637

2021.12.30

27,393

11,375

20,094

2022.6.29

25,584

10,636

18,765

2022.12.30

25,429

10,504

18,400

2023.1.24

26,252

10,839

19,129


これだとパフォーマンスが良くわからないので、2021.6.29を基準とした暴騰率に置き換えてみました。

日付

暴騰率VTI(円換算)

暴騰率 SBI-VTI

暴騰率 楽天VTI

2021.6.29

-

-

-

2021.12.30

13.74%

13.75%

13.93%

2022.6.29

6.23%

6.36%

6.40%

2022.12.30

5.58%

5.04%

4.33%

2023.1.24

9.00%

8.39%

8.46%



これをみていただけばわかりますが、年月が長くなると信託報酬が安いVTIの方がパフォーマンスが良くなっています。

もう少し、長い年月で比較するために、2017年に運用が開始されている楽天VTIとVTIを比較してみます。

日付

VTI(円換算)

楽天VTI

暴騰率VTI(円換算)

暴騰率 楽天VTI

2017.9.29

13,313

10,000

-

-

2018.10.1

15,857

11,756

19.11%

17.56%

2019.10.2

14,991

11,244

12.60%

12.44%

2020.10.1

17,509

12,779

31.52%

27.79%

2021.9.29

24,537

17,985

84.31%

79.85%

2022.10.3

26,505

18,860

99.09%

88.60%

2023.1.24

26,252

19,129

97.19%

91.29%



やはり、年々パフォーマンスに差が出ています。


これだけ差が出てくると、為替手数料や売買手数料を考慮しても、ETFの方が圧倒的にパフォーマンスが良さそうです。


配当金の存在


さらに、ETFには配当金があり、VTIの場合は年率1%から1.5%程度の配当金があります。


日米の税金がかかるため、目減りはしますが、最近だと税金を除いても1%以上は分配金があるため、上記に加えさらに毎年1%くらいのパフォーマンスの差が出てきます。


米国ETFと投資信託のパフォーマンス比較まとめ

今回は米国ETFと投資信託の円換算のパフォーマンスを比較してみました。

VTIの円換算の金額がTradingViewの金額を採用しているため、どこまで正確に出せているかと言う点はありますが、それでも数年間で数%の差が出てくるので、ETFの方がパフォーマンス的には優位と言えそうです。

ただ、最近では指数が1日で1〜2%動くこともあるので、誤差といえば誤差の範囲内なのかもしれません。。

計算方法や考え方が間違っている可能性もあるので、その場合はコメントでご指摘ください。



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